2020.08.04
コロナで良かった事 その3
ブロードが事務局をやっている「コンピュータ運用を考える会」東京と大阪の2020年度の総会を、2ヵ月遅れの7月29,30日の両日、Zoomを使って行いました。
東京33年目、大阪は27年目に入る所だったのですが、コロナの影響で、事務局として進めて良いか躊躇していた所、代表幹事の鶴の一声でZoomで今年もスタートすることになりました。
少し心配していたのですが、会員の皆様から温かいお言葉をいただき、しかもリアルとリモートの良い組みあわせで、今まで仕事の関係でなかなか参加し難い方々もリモートだと場所や時間の制約が無くなり、多くの人が参加出来、有難いとのメッセージが多く寄せられました。
広い意味での運用を考える立場の方々はコロナ時代の対応を真剣に考えられていることが良くわかりました。
ブロードが少しでもお役に立てれば本当に幸せだと思いました。
追) |
昔なつかしい「寺田寅彦」の「科学歳時記」と「銀座アルプス」を久しぶりに読んだら、備忘録のなかに「何度読んでも面白く、読めば読むほど面白さの染み出してくる本」として夏目先生の「修善寺日記」と子規の「仰臥漫録」の2冊は、
いかなる戯曲や小説にも到底見出されない面白味がある。と書いて有ったので、さっそく読んで見ました。 残念ながら「修善寺日記」は無く、「思い出す事など」と「漱石日記」の2冊読みました。
特に漱石日記の中の以下の文章が印象深かった。 漱石が入院中に亡くなった方に対して書いた文章です。 “逝(ゆ)く人に留(とど)まる人に来(きた)る雁(かり) 考えると余が無事に東京まで帰れたのは天幸である。こうなるのが当たり前のように思うのは、未だに生きているからの悪度胸に過ぎない。生き延びた自分だけを頭に置かずに、命の綱を踏み外した人の有様も思い浮かべて、幸福な自分と照らし合せて見ないと、わがありがたさも分らない。 ただ一羽来る夜ありけり月の雁“ 姫野はこのような雁の事になると古いサントリーの広告を今でもすぐ思い出すのです。 海岸の波打ち際の小さな木片がテレビに映し出されて、ナレーションが入り、「雁は海を渡る時、休む為に小さな木片を咥えて空を飛ぶ。無事飛び越えられなかった雁の数だけ木片が残る。人々はその木片を集め火を焚いて、無事越えられなかった雁を偲ぶ」 ここでサントリーのコマーシャルソングが静かに流れる。 今から50~60年前のテレビのシーンが頭の中に鮮明に流れて行くのです。 コロナ時代がそんな気分にしてしまう今日この頃です。 そんな思い出に浸っていたら、モモ&りんごにベッドを占領されてしまいました。 |